リラ村くん
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小さな税理士事務所で、税理士補助の仕事に就いております。基本、17時定時で上がれるため、フリーな時間に経理、会計、税務をネタにして4コマを作成しております。

リラ村くん

1月の話

1月の話。ベテラン先輩「さて、波乱の1月に備えて、お正月気分を抜いていかないとね」私「ハイ!」
ベテラン先輩「まず、間違いなく、出しそびれた控除証明だの、前職の源泉徴収票がやっと手に入っただのと、年末調整の修正が出る。年末調整の書類を税務署に出しつつ、各取引先に所得税の納付書を送ってあげなきゃいけない。また、そうして確定した給料の情報を「給与支払報告書」として各市町村に提出する。各社の「従業員の住んでいる市町村別」だから遠方からの通勤者が多いとより大変だ。」※「年末」調整という名前だが、締切は翌年1月31日だぞ
ベテラン先輩「そして、何と言っても償却資産の申告!1月1日時点で事業に使える資産を一覧化して、月末までに市区町村に届け出る」※償却資産は土地と家屋は除かれるが、それ以外・・・車や工具、医療器具、家具家電、音響設備、陳列棚、etc...とにかく資産計上しているもの全てだぞ!
ベテラン先輩「今はデータ送信だけど、昔は、手書きして、各取引先からハンコを捺してもらって、郵送か持参提出だったんだから、こうしてコーヒーを飲んでる暇もなく、残業と徹夜が当たり前だったよ。」

素人でもなんとなく、年末や決算の多い3月9月は忙しいのだろうなと思っていましたが、1月がこれほど大変だとは、この職に就くまで知りませんでした。

「期首(その営業年度のはじめ)から2か月以内」と、「決算期から2か月以内」と、猶予をもらえることが多いのですが、償却資産の申告は決算期関係なしに1月末という厳しさ。

なんにせよ、紙とペンの時代を思えば、文句もそう言ってられませんね。

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リラ村くん

年始の話

年始の話。私「あけましておめでとうございます。」
私「今年もよろしくお願いします。」ペコォーーお辞儀。所長「今年はよろしくできませんね・・・」
私「あ、所長が電話してたのか」安堵。所長「再三申し上げましたよね。書類をこまめに送っていただきたいと」
所長「今度の確定申告まではお手伝いしますが、以降は他の税理士をお探しくださいね」

これだけでも何にキレているかわかるセリフにしているつもりですが、前回投稿した「年の瀬の話」の続きとして読んでいただけるとよりわかりやすいかもしれません。

年始のご挨拶時に、まさかの取引打ち切り宣言。
こうならないよう、証憑類はきれいに保存して、記帳の依頼先にはこまめに共有しましょう。
ちょっとしつこいですかね。でもそれぐらい大事なことなんです。

きれいにとっておく自信がない場合は、すぐに電子化(データ化)するのも手です。
条件が大変緩くなった、電子帳簿保存法のネタでも描けたら、となんとなく考えております。

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年の瀬の話

年の瀬の話。宅配便「お、お届け物でーす」
私「うひょー沢山の飲み物にお菓子の詰め合わせだ!そっちの箱にも色んなフルーツジュースですか」ウキウキとお届け物を開封する。
私「お裾分けが貰えるし、お歳暮の時期万歳!さて、こっちの箱は、と・・・」
年末最悪の贈り物!!一年分の資料。

年末には色々な取引先からお歳暮をいただき、一事務員である私もおこぼれに与れます。
意地汚いようですが、毎回大変期待しております。

同じ時期に、これまで溜めに溜めた領収書や請求書等の資料が、文字通り山のように届きます。
外部に経理記帳を任せているなら、本来は毎月、遅くとも3か月に1回くらいは送ってほしいものです。
(ちょくちょく催促しても、こういう体質のところはなかなか寄越してこないのです)

千枚単位に上り、日付順にするだけでも一苦労。
ただでさえ忙しい時期に、大変な労力を割くことになりますので、心当たりのある方には改めていただきたいですね。

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